【感想】『抱かれたい男1位に脅されています。4巻』糖度高めなふたりにビターな展開!
待っていました!
『抱かれたい男1位に脅されています』
通称、だかいち!第4巻!
(あらすじ)
東谷とのキスシーンをパパラッチに撮られてしまった高人は、カメラマンとの「取り引き」で東谷に別れを切り出して―?【全199ページ】
引用:renta
前巻の予告から不穏な展開になることは分かってはいましたが、糖度高めなふたりにまさにビターな出来事が。
とはいえ、ふたりのイチャイチャシーンも多く、桜日先生が描かれるアへ顏は健在ですので、つらい展開ながらも心は大満足なわけです。
そんな4巻の感想をば。
※以下ネタバレ注意
抱かれたい男1位に脅されています。4巻まとめ
さて、4巻をざっくりまとめるとこんな感じです。
※絵はブログ主が描いたものなのでご注意を。絵柄違います。
【4巻ハイライト】
・高人さん、着実に募るチュン太への思い
・高人さん、チュン太のために己を犠牲に
・高人さん、はじめての無人島プレイ in Hawaii
・落ち込むチュン太、と思いきや共演女優と熱愛発覚!?
チュン太への思いが募る高人さん
一見、 チュン太<<<<<<高人さんな本作ですが、巻を追うごとにチュン太に対する高人さんの気持ちも大きくなっているのは、一目瞭然。自分でも何が起きているのか分からないとでもいうように、自分自身のチュン太への思いの大きさに戸惑う高人さんが、また可愛いんです。
例えばこちら。
※台詞のみ抜粋。絵はコミックでお楽しみください!
【高人さんの台詞】
困る それ以上は困るっ
う、うるさい それ以上顔近づけんな
どんな声で どんな顔して
抱かれればいいか わからないんだよ・・・っ
くそ・・・!
(出典:抱かれたい男1位に脅されています。4巻32P)
【高人さんの台詞】
「好き」という特別な想いは
こんなにも厄介なものだということをはじめて知った
(一部省略)
その証拠に この大勢の観客の中からも見付けてしまうのだろう
ーほら、見付けた
ああ、本当にもう 勘弁してくれ!
(出典:抱かれたい男1位に脅されています。4巻38P)
抱かれている時、ドキドキしすぎてまともにチュン太の顔を見ることができない高人さん。手で自分の顔を隠しちゃう高人さん。とにかく可愛いんです!!
「感じている高人さんを見せてください」なんて追い討ちをかけてくるチュン太に対して「やだ」と震える声で答える高人さん。とにかくとにかく可愛いんです!!
そして、大勢の観客の中から、すぐにチュン太を見付け出してしまう高人さん。もうどんだけチュン太のこと好きなんだよ!と突っ込みたくもなりますが、まあ一般人の中にあれだけ格好いい人がいれば誰でも見付けられるか。なんて思ったりもしなくもないという。
要するに、4巻でさらにチュン太への想いを募らせている高人さん、とにかく可愛いですよっていうお話です。
高人さん、チュン太のために己を犠牲に
パパラッチにスクープをとられたことでドラマの役を降板することになった高人さん。加えて、これ以上チュン太を巻き込まないためにと、パパラッチと取引まで行うのですが、その覚悟を決めた高人さんの表情が切なくも本当に美しいんです。
【高人さんと卯坂Pの会話】
「あいつの才能はこの業界の宝です」
「西條高人を犠牲にしても?お前の二十年はそんなに安いんか?」
「安いと思いました。あいつの才能よりは」
(出典:抱かれたい男1位に脅されています。4巻136P)
チュン太のために(チュン太の才能のために)、なんの迷いも濁りもなく言い切った高人さんの横顔。恋人という枠だけではなく、役者として認めた才能を潰したくないという、高人さんのプロ意識が垣間見えます。この人、本当のプロですわ。思わず読んでいて背筋がピンと伸びました。(実際にはベッドの上でゴロゴロ読んでいましたが)
高人さん、はじめての無人島プレイ in Hawaii
さて、4巻は基本的にビターな展開なのですが、そこはさすが桜日先生。エロを巧みに織り交ぜ、お得意のあへ&とろ顏で、つらい中でも読者の心を満たしてくださっています。
今回のエロコンテンツは大きく分けて4パターン。
まずは第1話目(まだ穏やかな空気が流れている頃)、ハワイの無人島にて。そう、野外プレイでございます。しかも水着を身につけたまま。高人さんの「脱ぐなんて冗談じゃない!」というご希望により着衣のまま始まったわけですが、逆にエロい!後ろから抱っこされるかたちでジタバタもがく高人さんも、本当に可愛いです。(さっきから可愛いしか言ってない。でも事実だから仕方ない)
そして続いては高人さんの舞台終了後、楽屋にて。そう!いつ誰が来てもおかしくない楽屋にて!!まあそこはチュン太が抜かりなく環境を整えているのですが・・・。そんなことはまるで知らない高人さん。焦燥感を覚えながらも欲に溺れるその表情がもうね、すごいんです。とろっとろです。ちなみに、高人さんの背中に舌を這わせるチュン太の表情もまたエロいので、小さなコマですがぜひご注目ください。
3つめは、高人さんがチュン太へ別れを切り出した後、「これで最後だ」と、まるでお互いがお互いを壊さんとばかりに激しく身体を重ねあいます。(なんとシックス◯インまで…!)激しく身体を重ねているのに、ふたりの気持ちはすれ違っていく。前半のエロが甘々だっただけに、思わず目を瞑りたくなる切なさがあります。
そして4巻最後のエロは、高人さんのひとりプレイ。チュン太の痕跡をたどりながら、けれどもそこにはチュン太はいなくて。「あいつの手じゃない。あいつの手はもう俺に触れることはない」と拳を握る高人さんの姿に胸が締め付けられます。
・・・と文字に起こしただけでも伝わるでしょうか。この濃密さ。桜日先生、あっぱれです。
落ち込むチュン太、と思いきや共演女優と熱愛発覚!?
高人さんに別れを切り出され、さぞかしチュン太は落ち込んでいるのだろう・・・。と思いきや。ん?あれ??チュン太の様子がおかしいぞ??
もぬけの殻になっているだろうという予想に反して、ドラマの撮影現場では、これまで以上に気迫のある演技を見せ周りを圧倒。そしてなにやら共演の女優さんとも良い雰囲気に。ついには、その女優さんとの熱愛スクープまで撮られてしまいます!
ちょちょちょ!チュン太さん、なにを考えているのー!!!
というところで5巻に続くわけです。
相手を思いすぎるがゆえに、自分を犠牲にして相手を守ろうとする高人さん。はて、チュン太もそうなのでしょうか。4巻の最初、ナウパカという花の伝説について語るシーンがあるのですが、その時にチュン太がぼそりとつぶやいた言葉。
「なんで、一緒じゃなかったんでしょうね・・・俺だったら・・・」
この言葉通り、どちらかひとりが犠牲になるんじゃなくて、ふたりで解決に向かっていくそんな姿が拝めることを期待して!5巻をまた首を長くして待ちたいと思います!
※ナウパカの花についてはこちらをどうぞ※
【感想】『あいもかわらず』(鮎川ハル)年の差×幼馴染みのムズキュン恋愛
お隣に住む幼馴染みとの恋。
まるで少女漫画のようなシチュエーションに、一度は憧れを抱いたことがある人も少なくないと思います。
今回はそんな幼馴染み同士のボーイズラブを描いた一冊をご紹介します。
ちなみにこの作家さん、今回の作品以外でも「ゆったり、でも、胸キュンなBLが読みたいな」という気分の時におすすめの作家さんです。
『あいもかわらず』(鮎川ハル)
主人公は表紙のおふたり。
左:大学一年生の誠一郎(攻)
右:高校一年生の健(受)
二人は幼い頃からお隣さん同士で育ちます。
はい、そうです。
幼馴染み×年の差×お隣さんという美味しい設定のハットトリックでございます!!
ズバリ、この作品を簡単に紹介すると以下の通り。
この作品を表すキーワード
◎両思いになる(付き合う)までのもどかしさにムズキュン
◎心理描写・空気感の描かれ方が秀逸
◎エロは少なめ。BL初心者さんやピュアがすきな方におすすめ
以下、ネタバレ含みながらの感想となりますのでご注意ください。
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